たまたま立ち寄った喫茶店。
時間が空いたので、時間つぶしの為に立ち寄ったのです。
店内に入るとレトロな落ち着いた雰囲気で、広さも程よく落ち着きある。
まず、その落ち着きある雰囲気に驚きました。
夫婦でやっている店らしい。
マスターはかなりの頑固者に見える。
そういえば、入り口に「小さいお子様の来店はお断りしています」の張り紙みがあった気がする。
こだわりなんでしょう。
席に着くと僕は一番濃いコーヒーを注文した。
確か『ばんブラック』という店の名前が入っている珈琲。
そして、待っている間、わくわくしながら店内を見渡す。
何があるって訳ではないけど、心がとても落ち着くんです。
それはあの夫婦が作り出す不思議な空気なんだと思いました。
あの夫婦は仲が良いとか、そんなんは分からないけど、とてもベストな関係なんだろうなと感じる。
そんな調和した空気がこの店には流れていました。
待っていると出てきた『ばんブラック』。
早速、香りを楽しみます。
良い匂い!
そして、口に運ぶ・・・・
あまりの美味しさにびっくりした。
「なんだこれは!」というのが最初の感想。
これは今まで飲んだ中で一番美味しい!!
笑みが込み上げて来て止まらない。
多分、怪しい人だったでしょう(笑)。
かなりの時間、ニヤニヤしていた気がします。
口の中に広がる苦味。
でも、その苦味は嫌味のない、とても心地よいもの。
そして、最後に包み込む甘み。
甘みといっても砂糖ではない自然の甘み。
僕は甘党ですが、珈琲には何も入れません。
でも、この珈琲はほんのり甘い気がするんです。
珈琲は入れる人によって味が変わる。
よく聞いた話ですが、これはホンマなんだと思います。
これは愛情の詰まった珈琲。
この店に流れている空気そのものだと感じました。
口に含んでその苦味を弄んだり、ゆっくり時間をかけて飲む。
とても、その時間は幸せなものでした。
飲み干してから、時間に目をやると、もう行かなければいけない時間。
完全に時間を忘れ陶酔してました。
名残惜しい気持ちを押さえつつ、その店を後にしました。
その後、面白いほどに仕事が充実していました。
やはり、愛情のあるものに触れると、自分も愛情を持って行動できる。
とても良い相互作用です。
だから、いつでもその愛情を持って、人に接したり行動できるようにしたいと思いました。
そうすれば、きっと『ばんブラック』みたいに苦味さえ心地よく感じるのでしょう。そして、その後にくる甘みが僕を待っているのでしょう。

